キャラクター

妙に高い位置から鳴き声が聞こえた。
変な猫がいた。

【茜子】
「にゃー」

【智】
「にゃー」

茜子だった。

【茜子】
「なにをしてるのだ、こんな時間に?」

【智】
「僕の台詞です」

【茜子】
「猫会議です。議席を持っています」

【智】
「猫議員なんだ」

【茜子】
「いえ、神官です」

【智】
「宗教国家……」

【茜子】
「まあ、悪の神官ですが」

【智】
「神聖帝国の神官!?」

どこの中ボスだ。

カリカリと、茜子が猫ライクな手つきで僕を掻く。

【智】
「今日はご機嫌なんだ」

茜子が、自分から戯れて触ってくるのは珍しい。

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