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今週のブラディオン / 楽屋裏
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第2回 直人とカヱデ、それぞれの第一印象
さて、今週も始まりました。『今週のブラディオン!』
お送りするのは、わたくし楠カヱデでございます。
そしてゲストは、先週に続いて内閣調査部 情報調査員
『藤代直人三尉』にお越し頂いているであります。
……どうも(逃げ遅れた感ありありな顔)
先週は、お互い初めてだったのでちょっと緊張がありましたが、
今週からは、もっと砕けた形でやっていければと思う次第であります。
これは、内調の広報番組なんだろ?
あまり、悪ふざけするのもどうなんだろうな。
それをいい始めたら、なんで政府直属の情報機関が、広報活動をしているんだ、
という話になってしまうであります。
細かいことには目を瞑るのが、懸命であります。
大人の事情って奴だな。
くだらない……
さてさて、藤代三尉。
先週は、お互い自己紹介しただけで終わってしまいましたが、いかがでしたか?
あまりたいしたことは話せなかったな。
なにより、おれの立ち位置が複雑すぎて、全部を説明するには時間が足りない。
だから、今日は、いうべきことを紙に書いてまとめてきた。
そうでありますか。
では、それはまたの機会にお話しいただくとして……
おい!
二周続けて堅苦しい話をするのもあれなので、今週は直人さんの本音の部分を、
色々掘り返していきたいと思います。
果たして易々と本音を打ち明けるかな……
まあまあそういわずに。
まずお訊きしたいのは、お互いの第一印象であります。
三尉と小官は、偶然運命的な出会いを果たしたわけでありますが……
誤解を招くようないい方はやめろ。
お互い、仕事で会っただけだ。
小官とはじめて会った時、三尉はどう思われたのかなーと気になっております。
その辺のところ、お訊ねしてもよろしいでありますか?
……なぜ、そんなことをここで話さなければならない?
いいじゃないですか、本音トークですよ。本音トーク。
うーん、カヱデの印象か……
はい(期待の眼差し)
うーん……特に覚えてないな。
がくっ! まさか!そんなわけないはずです!
一つだけ感じたことは、軍人だった頃の癖が抜けてない、可愛そうな女だな、
ということだけだ。
残念です……。
これからは、もっと他人の印象に残るような女になりたいと思います。
別にそんなことを努力をする必要はないと思うが……
いいんです……。
どうせ小官なんて
(面倒だな……)
カヱデの方こそどうなんだ?
おれへの第一印象は、どういうものだった?
三尉の印象でありますか?
うーん、それはですね……
……(聞くのが恐い)
想像していたよりも若い人だなと思いました。
それだけか?
……はい
なにを隠している?
いま目を逸らしただろ?
いえ、そんなことはありません。
本当のことをいえ!
じ……実は、初めておみかけした時、学生さんがなぜここに……
と思ったのであります。
学生……
正直に思ったことをいったまでです。
お気を悪くなさらないでくださいね。
おれはそんなに子供っぽくみられていたのか……。
激しく傷ついた……
あ、もうそろそろ時間のようであります。
この続きは、また来週ということで。さようなら
お疲れ様でしたー
……
……あの、三尉
……
もしかして、三尉。怒ってらっしゃいます?
別に……
(嘘です。絶対に怒ってます……)
実際の年齢より若くみられるなんて、いいことじゃありませんか。
年取ってみられるより、全然いいですよ。
いい大人が、学生っぽいといわれて喜ぶと思うか?
うっ……確かにそうでありますね。
……楽屋にムカデがいる(いじけー)
はう! 三尉を傷つけてしまったようであります!
こういう時どうしたら!? はっ! そうです……
三尉! 次回のコーナーですが、三尉が特殊部隊に所属していた時のことを話してもらうであります。
三尉が格好よかった時代の話を、リスナーのみなさんに聞いてもらうでありますよ。
……それじゃあまるで、いまが格好悪いといっているようなものじゃないか。
いえ、そんなことないであります。
もういい。
おれはムカデと戯れているから、あとはカヱデが一人でやってろ。
なんてこと……。
来週はどうなってしまうのでしょうか。
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