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今週のブラディオン / 楽屋裏
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第7回 「神術について1」
さーて、今週もはじまったぞ。今週のブラディオン!
この回も、まだ2回目。これから、10回。100回と積み重ねていきたいところだな。
小官がパーソナリティーをしていたころのは、全部なかったことにされているのでありましょうか?
はて? わたし以外にパーソナリティーがいたのかな?
まあ、いたとしても、どうせクビになった程度の奴だ。忘れてしまっても構わんだろう。
ひ、酷いであります。小官をクビにしたのは、警部ではありませんか。
厳重に抗議するであります!
なにが抗議だ! 文句があるなら、わたしではなくプロデューサーにいえ!
それはともかく、直人はどうした? あいつ、今回は出ないのか?
さあ……。先ほどまでいらっしゃったのですが、楽屋に置いてあったキャットフードを
“おかき”と勘違いして食べてしまい、そのあとトイレに駆け込んでました。
直人は真面目な顔をして、時々とんでもないボケをかます事がある。
そういう時は、大目にみてやろう。
はい……
というわけで、今日は俺様が直人の代わりのゲストだ。
いきなり現れました!
小萠……。お前、どこから湧いて出た?
どこからもなにも……俺の可愛い弟にトラブルがあったと聞いて、
慌てて呼び出されたわけだ。
直人め、予め用意していたな?
というわけで今回のゲストは、この俺、斑鳩小萠《いかるが こもえ》様だ。
よろしく頼むぜ。
お……お手柔らかにお願いいたします。
えーっと、俺はなにをしゃべればいいのかな? 台本台本っと……なになに?
本番中に台本とか、いっちゃダメであります!
いいんだよ。細かいことは気にすんな。……ははーん。
なるほど、俺が呼ばれた理由は、【神術】について説明しろってことか。
わたしが説明してやってもいいのだがな。
元隊長殿を差し置いて好き勝手いうわけにはいかんから、譲ってやろう。
俺に気兼ねすることねぇだろ。好きにやれよ。
早速ですが、教えてください。神術とはなんでありますか?
(台本に書いてある台詞そのまま)
一言でいうなら、神の力を体現する術だな。魔法といってもいい。
抽象的ですね。もっと詳しくお願いします。
魔法といってもファンタジーの世界のように、突然火を吹いたり、
目からビームを出したりするわけじゃねぇ。
ファンタジーの世界で、目からビームを出す奴はいないと思うがな。
一々うるせぇ奴だな。もっとわかり易くいうとだな……ここにライターがあるだろ?
そして現代の俺たちは、ライターを使って火を起こすことが出来る。
俺たちは、なぜ火が起こるのか、その理由を知っている。
ライターには可燃性物質が入っていて、引火させることで火が付き、
大気中の酸素を結合もしくは分離させて燃焼反応を連鎖させる
……とか色々理屈がわかっている。
でも大昔の奴らは、そんな理屈がわからないからな。
火は神様がもたらしてくれたものとして尊んでいたわけだ。
それが所謂“古い神”と呼ばれていた者の正体だ。今じゃ、ほとんどが忘れ去られている。
俺たちは、そいつら古く忘れ去られた神の力を再現して戦う兵士。
つまり神術兵《スクライブ》なんだ。
中々、難しいですね……。紫音警部は、理解できましたか?
当然だろ?
こんな基礎的なことをわからないで、スクライブなんかやってられるか。
小さな火を起こす程度だったらライターなんかで事足りる。
でも、もっと複雑なこと……いわゆるもっと高度な神の力を
再現したい場合はどうするか……わかるか?
わかります。
そこで必要になってくるのが、相事象神術転換炉《ASC》というものでありますね?
(台本をみながら)
そうだ。そのASCというものはだな……
おっともう時間だ。残念だが、今週はここまでだ。
もう終わりかよ? しょうがねぇ、今週はあれもあるしな。
あれとはなんだ?
ブラディオンベーダ体験版のことですね。
これが発表されているころには、もう公開されているだろうから、
すでにプレイした奴も沢山いるだろう。
なに? わたしはまだやってないぞ。
まだの方は こちらから ダウンロードしてくださいね。
体験版プレイキャンペーンもあるから、是非チェックしてくれ。
よし、早速やってみるか。
わたしの活躍が、どのように描かれているのか、みてみたいしな。
(あっ……)
とりあえず、続きは来週ということで。
よーし、じゃあ来週も頑張っちゃおうかな!
なっ、来週もいるのか!? わたしの出番がなくなってしまうではないか……
(警部といえど、小萠さんには敵わないのでありますね?)
それじゃあ、また来週! じゃあーな
ふう……酷い目にあった。
三尉、戻ってらしたのですか?
誰だこんなところにキャットフードを置いたのは?
皿に盛りつけて置かれてたら、誰だって人間の食べ物だと勘違いするだろうが。
貴様の不注意が、全ての元凶だ。もっと反省しろ!
紫音、貴様が犯人か!?
直人が食ったのは猫助の餌だ。 テーブルの上に無造作にばらまくわけにはいかんから、
皿に乗せて置いておいただけのこと。 それをおかきと勘違いする貴様が悪い。
なんだと?
この俺が、キャットフードをおかきと間違えて口にしたのが悪いというのか?
だからそういってるだろ!
小官も存在には気づいてましたが、すぐにキャットフードだとわかったので
手は出しませんでした。
なに!? ……ということは、おれ一人が間抜けだったというわけか?
その通りだ。もっと観察力を鍛えろ。
戦場に出て、敵兵と見間違えて民間人を撃ってしまったら、すいませんでは済まんぞ?
さすがの三尉も、そこまで注意力がないことはないと思います。
いや、わからんぞ。
こいつは、大昔にとんでもない失態をやらかしているから。
なっ!? なんのことだ……?
どんなことでしょうか? 聞かせてください。
やめろ、カヱデ。興味を持つな! そいつの話は全て嘘だぞ!
実はな……ごにょごにょごにょ……
まあ、全裸でそんなところにいたのでありますか?
そうだ。真っ裸だった。
その直人をみた瞬間、わたしも他の兄姉たちも大爆笑だった。
くっ……人の恥ずかしい過去をいつまでも覚えてやがる。
忘れようにも、忘れられんのだ。あまりにも爆笑ものだったからな。
じゃあおれも、紫音の恥ずかしい過去を曝露しようかな。
あーあー……うんん。ちょっと、大きな声を出したくなった。
子供のころの話だ。おれが眠っていたら、突然紫音に起こされたことがあった……
あー♪ あ~お~あ~お~♪ 急に~♪ 歌が~♪ 歌いたくなったな~♪
紫音は、濡れたシーツを持って……
ら~ららら~♪ 歌を~♪ 歌うよ~♪ わたしは急に歌よ~♪
うるさい!
三尉がなにを仰っていたのか、ほとんど聞き取れませんでした。
ふふん、残念だったなぁ!?
こうなれば、カヱデに聞えるまでいってやる。実はその時、紫音は……
 あん、あんあ~♪ 歌を~♪ 歌っていると~♪ 気持ちが~♪ 晴れるよ~♪
はあ……疲れます。
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